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美に対する欲求

 私は40歳代の男性です。普段は、自分の容姿について気にする事はありません。長年、親しんできた愛着のある顔です。
 それでも時々、自分の顔を変える事が出来るのならば変えてみたい、と思う時があります。それは、旅行や行事などで撮った写真に写った、自分の顔を見た時です。
 普段、鏡に映った自分の顔は、主観的に自分にとって都合が良いように見ているのだと思います。しかし、カメラは機械ですから、客観的に自分の顔を写してしまいます。そうすると、本当は気にしている自分の顔についてのコンプレックスを思い出してしまいます。
 それは普段は、自分の心の奥に隠している、少年時代からずっと感じ続けてきたコンプレックスです。私の鼻は他の人に比べると、ずいぶんと大きいのです。
 「鼻が大きいのも個性の一つ」だとか「父親に似ているのだから、むしろ良い事ではないか」とか考えるようにしているのですが、本音を言うと、やはり、人並みの大きさで、鼻筋の通ったシャープな鼻にあこがれています。あまり大がかりなものでなければ、整形手術をしてみようかと、ネットで調べてみたりもします。


     いい年をした男が何を言っているのかと思うかもしれませんが、やはり今よりもかっこよくなりたいという願望は、この年になっても捨てきれないようです。
     女性が美しくなりたいと思う事や、男性が強く、かっこよくなりたいと思う事は、ヒトという動物が持っている、本能の一つだと思います。雌や雄として、より魅力的である事は、自分の子孫を多く残す事に有利に働いた遠い昔の記憶を、今も持ち続けているのではないでしょうか。
     どのような容姿が魅力的なのかは、時代や地域、人種によって違いがあると思いますが、美に対する欲求は、変わる事がないのだと思います。

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